歯はみがいてはいけない 森昭著

書評

なかなか衝撃的なタイトルですがkindleunlimitedに入っていたので読みましたので簡単にレビューします。

この本の言う歯を磨くとは日本人の従来の歯を磨く=食べかすをとるために歯ブラシでゴシゴシと磨くと言う行為が口腔衛生上あまり意味がないと言うことが骨子となります。

外国ではFloss or die[フロスをしますか、それとも死にますか]と言う格言があるほどフロスをすることが重要視されていますが日本ではフロスはあくまで歯磨きの補助的な位置づけです。歯周病菌は糖尿病や脳梗塞など様々な病気を引き起こすことが知られていて歯の健康を保つことはすなわち全ての病気の予防にもつながると言えます。

プラーク(歯垢)コントロールでのポイントは以下となります。

・歯垢除去するタイミングで最も効果的なのは寝る前と起きた後

・食べてからすぐには歯を磨かない

唾液には殺菌する作用がありますが寝ている間は唾液が出ません。なので朝起きてすぐには口腔内は最近だらけと言うことになります。排泄物10g分の細菌がいるとのことなので朝起きてすぐに水を飲むのは10g食べているようなものなので別の病気になりそうなのは容易に想像ができます。また糖質を食べた後24時間、プラークは寝ている時にできることから寝る前も必ず歯垢除去しておきたいです。

日本では昔から3・3・3運動なるものをやって食後すぐの歯磨きを3分間することを根付かせてきましたが間違った習慣であることがわかっています。食後すぐに歯は柔らかくなるが唾液により修復しようとします。そこで歯を磨いてしまうと歯が削れてしまいひどくなると知覚過敏や楔状欠損にもなります。

残念ながら日本の歯科医療の問題点もありガラパゴス化して間違った習慣が根付いています。この本の重要なポイントだけを抜粋しましたが他にも歯医者の選び方や歯のケアの仕方が書かれていますので詳しくは本書を読むと良いです。読んで損はないと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました