最近相場の見通しが悪いです。去年のクリスマスの暴落から日本電産の永守会長がとんでもないことが起こっていると暴落を示唆する発言をしていましたし、米中貿易摩擦や金利上昇など積極的にリスク資産である株式のポジションを増やせない状況だと思います。
チャートは全てを織り込むといいますが、米国の著名な投資家のウィリアムオニールの理論で暴落が予測可能であるため今の日経平均の暴落の可能性について分析しました。
オニールの理論とは
オニールの理論は2-4週間の中でディストリビューション日が5回以上出現したら相場は危険水域にあるというものです。
過去50年の天井での値動きを研究して導き出された理論です。
ディストリビューションは売り抜けを意味し、前日に比べてほとんど上昇しないあるいは売りが買いを上回ると同時に出来高が前日より増加している日のことです。
大口の機関投資家が売り抜けている時にみられます。
ディストリビューション1
株価が上昇するが少ない出来高しか伴っていない。
価格は上がっていますが出来高=需要なので需要が無くなっていることを意味し下落しやすいことがわかります。
ディストリビューション2
出来高は上昇するが価格は価格は下落する。
こちらを特にチャーニングと言います。
2018年10月暴落時のチャートでの検証
過去のチャートをみてみましょう。
図は記憶に新しい日経平均の2018年9月〜10月の日経平均の日足です。
10/4の天井24448円から10/26の20971円までわずか1ヶ月足らずで3477円も暴落しました。
この時注目したいのは9/4~10/4の4週間のディストリビューション日です。ディストリビューション日にはローソク足の下にドットをつけていますがなんと10回もディストリビューション日を観測できました。
2019年1月22日現在の日経平均での検証
1/22現在の日経平均はどうでしょうか。
10月のように明らかな出来高の差がなくて判断に迷うところはありますが4週間の間に7回起きています。相場は危険な水準にあると考えるのが妥当でしょう。
結論
ディストリビューションにより暴落の兆候をとらえるオニールの理論で最近の日経平均の暴落を分析しました。
暴落時チャートを1つしかサンプルしていないので十分な検証とは言えませんが天井付近ではオニールの理論通り売り抜けの跡がみえたので天井に近づいたと思われる時には意識しておくのが良いかと思います。
日経平均日足の直近4週間ではディストリビューション日が7日続いているので売りポジションを取っていた方が優位と言えそうです。
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